北海道〜九州の山野の日当たりのよい道ばたなどに生える多年草。
茎は赤紫色を帯びるものが多く、直立し、よく分枝して、草丈20〜30cm、時に1m前後になる。
初期にはさじ形の根出葉があるが、花時には基部が茎を抱く茎葉だけになる。茎葉は互生し、長さ5〜10cmの長楕円形で、縁には浅い鋸歯がある。裏面はやや白っぽい。茎や葉を折ると苦味のある白い乳液を出す。
切ると白い乳液が出る。
花期は9〜11月。枝先や上部の葉腋に径約1.5cmの黄色の頭花を数個ずつつける。花は10〜14枚の舌状花のみからなり、花が終わると下を向き、やがて白い冠毛をつけた黒褐色の果実(痩果)が抜け落ちる。
名前の由来:葉の形が薬師如来の光背に似ているから、葉などにある苦みが薬になるであろうということから等、諸説がある。
別名:チチクサは茎葉を折ると白い乳液が出ることから、ウマゴヤシは馬が好んで食べることからついたもの。 |