低い山地の崩壊した斜面や荒れ地などに素早く出現する落葉低木で、パイオニア的な植物である。普通ほとんど分枝せず、高さ2〜6mになるが粘りがなく折れやすい。樹皮は灰褐色で鋭い刺が多い。 葉は互生。枝先に広がるように集まってつく。葉身は大形の奇数2回羽状複葉で、羽片が5〜9個あり、各羽片には刺のある小葉が多数並ぶ。 8〜9月、枝先に大形の複総状花序を出し、淡緑白色の小さな花を多数開く。花序の枝の上部には両性花の花序、下方には雄花の花序がつくことが多い。果実は液果で、10月に黒紫色に熟す。 棘が少ないか、全く無いものがあり、メダラと呼ばれるが、刺の多少以外はタラノキと同じである。 名前の由来:山菜のウドは、古くは、朝鮮語名を語源として「ツチタラ」と呼ばれた。ウドに似た木としてタラノキとなったらしい。 |