四国全県(香川県は小豆島のみ)に分布し、林床に生える多年草。茎は高さ30〜60cm位で、真っすぐ立ち上り節ごとに1枚ずつ、数枚の葉をつける。花は4〜5月頃 葉の付け根から出る細い柄によって垂れ下がるので、葉の下に隠れるようにつく。雄しべと雌しべは中央に集まって突き出る。 本種もナベワリとされていたが、2012年にシコクナベワリという名前で発表された。本種の4枚の花被片がほぼ同型同大であること・花糸が黄緑色で細長くわずかに湾曲することでナベワリと区別できる。 四国ではナベワリと同じような環境に生えるが、これまでに知られている限りでは、両種が同所的に生育することはない。 名前の由来:四国の固有種である。葉を舐めると舌が割れるほど痛いことから「舐め割り」になり、それが転化したものである。 |