紀伊半島〜九州の中央構造線より以南の湿った陰地に生える、草丈40cmほどの多年草。
葉は互生。葉は直立した茎から出るが、長い柄があって基部は膨らんで茎を抱き、茎の下部にはさや状に苞葉がつく。葉身は長さ5〜15pの卵円形で、浅く7〜9裂し、厚くて光沢がある。葉の形は地域や個体によって多様で、切れこみの深さも個体差が激しい。
花期は10月、散房状の花序に白色の細い5弁花をつける。ジンジソウの花に似ており、下部の2個の花弁は他よりも長い。雄蕊の橙色の葯が目立つ。
名前の由来:江戸時代の植物図鑑に「仙台」に自生するという記述があったことから名付けられたそうだが、仙台には自生していないというのが通説。 (絶滅危惧種) |