日本全土の明るい雑木林などで近くのものにからみつき、高さ2m以上にもなる落葉つる性半低木。茎は緑色で堅く、節ごとに曲がり、鈎状の刺が散生し、葉柄の基部に托葉の変化した1対の巻き髭がある。
葉は互生。葉身は円形〜広楕円形で長さ幅とも10cm以上になる。先端は少し尖り、基部は円い。全縁で、表面には光沢があり、3?5本の葉脈がある。両面とも無毛、
雌雄異株。春の新芽は赤味を帯びる。4?5月頃、葉の展開と同時に葉腋より散形花序を出し、淡黄緑色の小さな花を多数つける。6枚の花被片は長さ約4mmの長楕円形で、先端が反り返る。雄花には雄蕊が6本、雌花には仮雄蕊6本、子房が3室・柱頭が3本ある。
果実は直径7〜10mmの球形の液果で、10〜11月に赤く熟す。
名前の由来:「猿捕り棘(いばら)」の意味で、サルが 棘のある茎に引っかかるという意味である。
※ 西日本では、この葉で餅を包み柏餅とする。そのため地方名も多い。 |