日本全土の水が豊富な山野に自生し、地下茎で広がって群落を作る、雌雄異株の多年草。根茎は短くて地上には出ず、地中枝を出して増える。
葉は花後に根出し、葉柄は非常に長く、腎円形で基部が心形の葉身をつける。葉身は薄く、はじめ両面とも綿毛があるが、のちには無毛。
葉柄(20〜60p)や葉身(15〜30p)のサイズは自生地の条件によりかなり異なる。(※ 葉柄2m・葉身1.5m のアキタブキは倍数体)
早春に根茎から緑色の苞に包まれた花茎(フキノトウ)を出し、次第に伸びて雌株では密に頭花をつけ、後に高さ45p位に伸びる。雄株は高さ25p位になり、黄白色の頭花を多数つける。花は全て先端が5つに分かれた筒状花で、キク科によく見られるような舌状花は見られない。
名前の由来:多説ある。葉が色々なものを拭くのに使われていた事にから「拭く」意味でのフキ。冬に黄色の花を咲かせるところから、冬黄(ふゆき)がつまってフキになった。茎に息を吹き込める穴があり、「吹く息」から転じたという説。等々。 |