荒地や造成地などで繁茂している草丈30〜50cmの多年草。
花茎には葉が付かず、地表面に葉を円形に展開してロゼットを形成している。葉の両面や縁には剛毛が生える。
花期6〜9月。花茎は途中で数本(1〜4本)に分枝し、それぞれの茎頂にタンポポに似た径3〜4cmの舌状花を1個つける。タンポポに似ているが、複数の頭花をつけることで容易に同定できる。
花の後にできるそう果には刺状の突起が密生し、先は長いくちばし状に伸びる。冠毛は羽毛状。
繁殖力が強く群生することもあり、根が深く、地上部を刈り取っても駆除できないことから害草とされている。
名前の由来:1933年に札幌市で初めて発見された際はタンポポモドキと命名されたのだが、翌年に六甲山で見つかった同種にはブタナと名付けられた。それは、フランスでは豚が好んで食べることから「豚のサラダ」と呼ばれていたことによるとのこと。 |