関東以西の日当たりの良い山野の岩上や石灰岩地によく生育する、樹高50〜70pほどの落葉低木。樹皮は灰褐色で、古くなると短冊状に剥がる。新しい枝はやや褐色を帯びた緑色で、毛はない。
葉は対生し、葉身は長さ4〜8cmの狭楕円形で、縁には細鋸歯が目立ち、葉の先端は長く尖る。表面は星状毛が散生してざらつくが、裏面は淡緑色で毛はない。
花期は5〜6月。枝先に円錐花序をだし、やや下向きに白色の5弁花を下向きに多数つける。雄蕊は10個あり、花糸は長さが不ぞろいで、両側に白色の翼状に広がって先端は尖る。
果実は刮ハで、径3〜4oのお椀のような形をし、10月に熟す。
※ ウツギよりも葉が細長く花期が3週間〜1ヶ月ほど早いのが特徴。
名前の由来:「ウツギ」の名は、茎の中心が中空であることからの名。「姫」の名は植物名にしばしば使われるが、似た代表的な種よりも小さい・可愛らしいといった意味の命名。
日本固有種 |