全国の山野に自生する草丈30〜60cmの多年草。葉は対生で茎を抱くようにつき,裏面から透かすと黒い小さい点が散在している。夏,茎頂に集散花序を出して沢山の15〜20mmくらいの黄色い5弁花をつける。 花の寿命は一日で,日中だけ咲く。花びらや萼片には黒い点や黒い線があり、やや縁に多い。 雄しべは沢山あって、つけ根のほうでくっついて3つの束になる。 雌しべは1つで、花柱は3つに裂ける。茎には毛はなく緑色で、円柱形をしている。花の後になる実はさく果である。 名前の由来:昔 中国の鷹匠がこの草を原料とした秘薬(切り傷の止血薬や鎮痛薬)の秘密を漏らした弟を兄が怒りのあまり斬り殺し、その時に庭に栽培していた薬草に飛び散った血潮の跡が葉に残っていて弟切草の名がついたとされている。 |