全国の山地の林中の日陰地の樹幹や岩上など湿った場所を好む冬性の着生多年性シダ植物で初秋に開葉し,盛夏には落葉する。根茎は通常コケなどに埋もれ径約4mm,茶褐色で,先端部を以外の鱗片は早く脱落する。葉はまばらに出て10〜20cm。幅は5p内外。1回羽状に分かれ、先端は急に狭くなる。裏面にまばらに長毛があるが,落ちやすい。羽片は15〜20対、狭い線形で先はやや尖る。柄は細く鱗片はほとんどない。葉裏には長毛があるが落ちやすい。胞子群は羽軸に沿って両側に1列に並び,包膜はない。乾くと葉の軸がくるりと巻いてゼンマイ状になる特性がある 名前の由来:最初に発見されたのが長野県の木曽地方の社貢寺(同名の寺は現存しない)であることによる。「テンダ」はシダの古名。 |