本州以西に自生する高さ2〜3mの雌雄異株の落葉低木。幹や枝に長さ1p前後の鋭いトゲが互生する。夏に枝先に小さな花をつけるが、雄花は緑白色、雌花も淡緑色なので、ともに目立たない。果実は径7mm前後の褐色の球形で、熟すと黒い種子が3個出てくる。 葉は互生し,長さ7〜20pくらいになる奇数羽状複葉。小葉は13〜21個、小葉の間の隙間が広く、ふちには小さい鋸歯がある。葉の羽軸には狭い翼がある。 外観はサンショウに似ているが,臭気があり,トゲが互生なので容易に区別できる。 名前の由来:サンショウは山の椒、「椒」すなわち辛味から名付けられた。植物名における「イヌ」は,「役に立たない」という意味。 |