日本各地の道ばたややや湿った草地に生える多年草。短い根茎があり、茎は直立または斜上して草丈30〜50cmになり、よく分枝する。
葉は互生。基部では羽状に裂けて地表に広がるが、上部の葉はほとんど切れ込みがなく、葉縁には細かい鋸歯がある。葉の基部には小さな耳があって茎を抱く。
花期は4〜9月。茎の中ほどで茎を分けて茎頂に径4mmほどの黄色い四弁花を次々と咲かせ、春から初秋まで花や果実をつけている。萼片も4枚あり、雄しべは6本で、そのうち4本が長い。
果実は長さ2cm程の細長い棒状で上方に弓状に曲がるのが特徴。
名前の由来:「からし」をとる「カラシナ」に似ているが、食用にならないし、違うことから「似て非なるもの」の「非(イナ)」から転訛してイヌガラシとなった様である。 |