欧州原産の帰化植物で、沖縄を除く日本全土の道端や荒れ地に生えている、草丈0.5〜1.3mの大型多年草。茎は直立して太く、しばしば紅紫色。繁殖力が極めて強く、世界的に強害雑草として知られている。
葉は互生し、茎上の葉は柄が短く、長さ15〜25cmの長楕円形で、基部は心形。 縁は細かく波打つ。根生葉は葉柄が長く、長さ30cm、幅12cmにもなる。縁は波打ち、中茎や葉柄、葉の中脈がしばしば赤みを帯び、裏面脈上に短い毛がある。
花期は6〜9月。茎の上部に総状花序を多数出して、淡緑色の小さな花を階段状に輪生して穂を作る。花には花弁がなく、6個の萼片のうち内側の3個は翼状で、下部のふちに刺状の突起がある。
花のあと、刺状の突起の中央がこぶ状に膨らんで、痩果を包む。
名前の由来:ギシギシという音がするからで、茎と茎を擦る時、花穂をしごいて取ろうとする時、並んでついた果実をふる時等々と多説ある。エゾは北海道から各地に広がったことから。
※ 花穂が褐色を帯び、根生葉の中央脈や、茎、葉の中脈、葉柄が赤味を帯びていることで、ギシギシや、スイバと区別できる。 別名:ヒロハギシギシ |