皿ヶ嶺の植物図鑑 ヤシャブシ 科名一覧リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 カバノキ科
学名 Alnus firma

東北南部以西の太平洋側〜九州の日当たり良い山地に自生する、樹高10m前後の落葉小高木。ヤシャブシ類は根に根粒菌を共生させているので、痩せ土でもよく生育する。枝はよく分岐し、灰褐色の樹皮には横長の皮目が目立つが、老木では、不規則に割れ剥がれる。
葉は互生し、葉身は長さ5〜10cmの狭卵形。縁には細かい不揃いな重鋸歯がある。側脈は13〜17対で直線的に並行して伸び、裏面に隆起する。葉の表面は濃緑色で無毛だが、葉柄、裏面の脈上には毛がある。
開花期は3月。雄花序は小枝の頂から垂れ下がり、黄褐色の小花を密につけ、黄色の花粉を多く出す。雌花は雄の花穂の下にある短枝の先に付き、紅色で長楕円形、一つの芽から1〜2個の雌花を斜上させる。
名前の由来:熟した凸凹な果穂の様子が夜叉に似ており、果穂はタンニンを多く含むため、古来、黒色の顔料、お歯黒などに使われてきた五倍子(フシ:ヌルデの虫こぶ)との代用としたため。
日本固有種

8月
2016年8月上旬撮影 2016年8月上旬撮影
2016年8月上旬撮影



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