皿ヶ嶺の植物図鑑 ヤマタネツケバナ(オオバタネツケバナ) 科名リスト 名前リスト 図鑑TOP

科名 アブラナ科 
学名 Cardamine scutata

日本全土の山地の渓谷沿いや湿った林縁などに生える多年草。タネツケバナに似ているが、本種は茎が緑色で、葉が茎の上部まで多くつき全体的に大型。茎は高さ20〜40cmで毛が少ない。
葉は無毛で頂小葉が1番大きい羽状複生葉(複葉に見えるが単葉)。
葉には波型の浅い鋸歯があり、側小片は1〜4対あり、全縁で中央脈のみが目立つ。各小片は翼でつながる。花時には根生葉はない。
花期は3〜6月。茎の先に総状花序をつけ、直径0.4〜0.6cmほどの白色の4弁花を多数つける。
果実は無毛で長さ1.5〜2.5cm の円柱形。
名前の由来:苗代を作る直前、種籾を水に浸す時期に花が咲くのでこの名になったというのが一般的。「大葉」は頂小葉が大きいことから。
※ タネツケバナより美味。愛媛県では「テイレギ」と称し、刺身の
つまとして殿様に献上されていたことがあり、当時からの自生地「高井の里」のものは松山市指定の天然記念物として保護されている。

4月
 
2004年4月下旬撮影   2004年4月下旬撮影 
5月
   
2015年5月中旬撮影    



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