皿ヶ嶺の植物図鑑 ヤマハンノキ 科名一覧リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 カバノキ科
学名 Alnus hirsuta var. sibirica

全国各地の山地の谷筋などに生え、樹高10〜20mになる雌雄同株の落葉高木。樹皮は平滑でやや紫褐色を帯び、灰色の横長の皮目が目立つ。空中窒素の固定能力を持つことから、砂防や緑化に利用される。 
葉は単葉で互生し、長さ5〜10cmの広楕円形からほぼ円形。葉の表は濃緑色で光沢はなく、裏は白っぽく脈上に毛がある。縁には不規則の深い鋸歯がある。葉柄は1.5〜2cmとやや長い。
花期は3〜4月。葉に先立って、前年の枝先に、長さ約10cmの尾状の黄色い雄花序が数本垂れ下がり、その基部に1cm弱の赤紫色で楕円状の雌花序を数個つける。雄花には萼片4個、雄蕊4本がある。
果実は直径2cmほどの松かさ状の球状果で、中には羽のある種子が形成される。
名前の由来:ハンノキとミヤマハンノキの中間の標高に自生するという意味。ハンノキは開墾の意の古語「墾(はり)」がもとで、「榛の木(ハリノキ)」から転化したと言われている。
別名:マルバハンノキ

5月
 
2017年5月上旬撮影   2017年5月上旬撮影
 
2017年5月下旬撮影   2017年5月下旬撮影
6月
 
2014年6月下旬撮影  



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