本州〜九州の山地に自生する、樹高5〜10mの落葉高木。樹皮は暗赤褐色。不規則に?がれて 老木になるとまだら模様になる。枝は褐色または赤褐色を帯び、皮目が多い。
葉は対生。葉のついた短枝が、横に広がる枝に一定間隔で並ぶため、遠くから見るとリズミカルな葉の並びになる。短い葉柄があり、葉身は長さ4〜12cmの広楕円形で、先は鋭く尖り
基部は円形。全縁でやや波打つ。裏面の脈脇に黒褐色の毛が集まる。
花期は6〜7月。5〜10cmの花柄の先に白い花びらの様に見える4枚の総包片を開くが、中央の球形の部分が集合花。花は淡黄色で20〜30個ある。総苞片は長さ4〜7cmの長楕円状卵形。
果実はトゲのある集合果で直径1〜2cmの球形。9月頃に赤く熟し、食用になる。種子は約3mmで、大きい果実には3〜4個入っている。
名前の由来:ヤマボウシ(山法師)の花の中央の丸い花穂を坊主頭に見立て、白い総苞を「頭巾」に見立てたことに由来している。 |