日本全土の人家近くや林の縁などに生える、草丈0.5〜1mの越年草。
茎は太く軟毛がある。直立した茎の先端から、枝を傘の骨の様に長く伸ばし、そこに多数の葉と花を並べる独特の姿をしている。
根出葉は花の時期には無くなる。主茎の下部の葉は大きく、広楕円形で両面とも短毛が生える。上部の葉は長楕円形で先は尖り、縁には不規則な低い鋸歯がある。葉は先にいくほど次第に小さくなる。
花期は9〜10月。横枝の葉腋に黄色の頭花を下向きに1個ずつつける。頭花は径約1cmの樽型〜首の細いトックリ型で全て筒状花。総苞は鐘状球形。総苞片は3列あり、外側のものは短くて先端が丸い。
そう果は長さ約3.5mmの円柱形。先端は嘴状に突き出て細くなり、悪臭がある粘液を出して、動物や衣服になどにくっついて運ばれる。
名前の由来：藪煙草であり、下方の葉の形がタバコの葉に似ていて、ヤブのような場所に生えることによる。 |
