皿ヶ嶺の植物図鑑 ヤブジラミ 科名一覧リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 セリ科
学名 Torilis japonica

日本全土の半日陰になるようなやや湿性のある草地などに生える、草丈50cm内外の越年草。茎は直立して分枝する。
葉は互生し、長さ5〜10cmの2〜3回羽状複葉。小葉は卵状披針形で、細かく切れ込み、茎と共に両面とも粗い短毛に覆われる。葉柄は根生葉では長いが、茎生葉では短く、何れもその基部は鞘となる。
花期は5〜7月。枝先に小形の複散形花序を出し、白色の小花を開く。大きさは不揃いで、花序の外側の花弁が大きい。花弁は5個あり、内側に曲がる。雄蕊5個、葯は淡紅紫色〜白色。
果実は長さ約3mmの卵状楕円形で、カギ状に曲がった刺毛が密生する。
類似種 オヤブジラミは花期が早く、花数が少なく淡紅紫色を帯び、葉の裂片が細かい。ヤブニンジンの果実は棍棒状等の点で区別できる。
名前の由来:果実にカギ状に曲がった刺毛があり、衣服にくっつく様子と形を寄生虫のシラミにたとえ、藪に多いという命名。

7月
 
2023年7月中旬撮影   左の写真のトリミング
 
2023年7月中旬撮影   左の写真のトリミング
8月
 
2023年8月上旬撮影   2023年8月上旬撮影
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