関東以西〜九州の山地の林床に生える、草丈60〜100pの夏緑性のシダ類で冬には枯れてしまう。
葉柄は長さ20〜25p、下部では淡褐色の大きな長卵形の鱗片が密生し、葉柄中・上部の鱗片は長さ5〜8oで、上向きか斜め外向きにつく。
2回羽状複葉で葉身は長さ45〜60p。鮮緑色で、光沢がほとんどなく、葉質はやや厚めの草質。小羽片は卵状長楕円形で斜上し、縁には大きな切れ込みがあり、先端には細くて柔らかい棘がある。
ソーラスは小羽片の中肋の両側に1列ずつ並び、やや中肋寄りにつく。
名前の由来:葉柄や中軸が褐色の鱗片で覆われている様子が、イノシシの手に似ていることから。
(絶滅危惧種) |