ブナ林や暖温帯上部に生育し、気根を出して他の樹木の幹などをよじ登るが、地面を這っていることもある落葉のツル植物。
樹皮は黒褐色。若枝には褐色の毛が密生するが、のちに無毛になる。
葉は互生し、3出複葉で、葉柄は長さ3〜10cmになり、側脈は7〜9対。表面は無毛、裏面は側脈の基部に褐色の毛が密生する。
葉は全縁であるが、若い個体の場合は、小葉の縁に粗い鋸歯がある。葉柄には褐色の毛が散生する。
雌雄異株で、6〜7月に葉腋に小さな黄緑色の花を多数つける。果実は扁球形で夏に熟し、縦の筋がある。
ウルシ科の中ではかぶれる毒性分の強さが最も強いので要注意。
名前の由来:<蔦漆>は蔦に似たつる性のウルシの意。 |