北海道から九州の林縁から明るい林内に生育する多年生のツル植物。春に地下に塊根から茎を出し、他物に巻きつきながら伸びるが、あまり長くはならず、高さ数m程度までなので、ツル植物とは分かりにくい。
葉は互生。側枝の先に細長い楕円形の葉3、4枚が集まってつく。
植物体を傷つけると白色の乳液がでる。 茎や根を切ると白い乳液が出る。また、植物体に触れると青臭い匂いがする。
8〜10月頃、側枝の先につく花は、花冠の長さが3cm程度。幅の広い鐘形で下向きに咲き、先は5つに浅く裂けて反り返る。花の色は白緑色で、内側に赤紫色をした筋や斑がある。萼片は5枚、雄しべは5本である。子房下位で、果実は萼片のついたさく果となる。
名前の由来:つる植物で、根の形が「朝鮮人参」に似ているところからきている。別名のジイソブは、木曽の方言で爺のそばかすの意味で、これは花冠にある斑点による。 |