関東以西の林縁部や明るい二次林生える落葉低木。谷筋などの適潤地に多く、樹高は2mになりよく分枝して茂る。 樹皮は灰褐色。若枝は赤褐色。後に樹皮が縦に裂ける。縦縞模様の樹皮のときがある。さらに樹皮が落ちて、灰白色のはだになる。 葉は対生、葉身は広卵形で先はしだいに細くなってとがる。表面は緑色、裏面は白っぽい緑色をしている。縁は粗く不揃いな鋸歯が、上半分にある。両面に毛がある。5月、本年枝の先端に淡黄色の花を2個ずつつける。花の長さは2、3cmで、細い筒から急に鐘状に広がる。先はやや唇状で上唇は2裂、下唇は3裂する。内側に橙色の網目模様が見える。顎は花時には緑色であるがやがて紅紫色をになることが多い。 名前の由来:木の姿がウツギに似ており、プロペラのような萼片を残した実を、羽根つきの衝羽根(ツクバネ)に例えたものである。 |