日本全土の落葉樹林の林床に生える、草丈20?40cmの多年草。地下茎による栄養繁殖を盛んに行い、しばしば群生する。球根はなく、白くてやや太い地下茎を持つ。地上茎はふつう枝分れしない。
葉は互生で8枚前後を付ける。葉身は長さ4〜7cmの楕円形〜長楕円形で先は尖り、薄く無毛。
花期は4〜5月。茎の先に1〜2個の白色の花を斜め下向きにつける。6枚の花被片は長さ1〜1.5cmの同形の披針形で、広鐘形に開く。雄蕊は6本あり、葯は花糸の半分程度の長さである。
8〜9月頃 球形の液果をむすび、熟して黒くなる。
名前の由来:小さくて可愛らしいことから「稚児ユリ」と呼ばれる。花言葉は「恥ずかしがりや」「純潔」など。 |