中国西南部原産の常緑低木。単にチャ(茶)と呼ぶこともある。葉を摘んで茶を作るために栽培されているが、野生化したものがアジアに広く分布している。樹皮は灰褐色、滑らかで幹の内部は堅い。
葉は枝に互生する。葉には短い葉柄があり、葉身は長さ5〜7cmの長楕円形で先端はわずかに尖り、縁には波状の細かい鋸歯が並ぶ。葉質は革質で硬く、表面は濃緑色でやや艶がある。
花期は10〜11月。枝先の葉腋に直径2〜3cmの白い5弁花を下向きに開く。花弁はほぼ円形で先が凹む。雄蕊は多数あり、基部でわずかに合着する。雌蕊は1個、花柱は上部で3裂する。
果実は直径約2cmのほぼ球形の刮ハ。熟すと3裂して種子を3個出す。
名前の由来:中国から渡来したもので、中国では北京語や広東語で、「茶」を「チャ」と発音し、南方の福建省の方言では、「テー」と発音されている。 |