山崩れ跡のような地表の安定していない所に、いち早く進出する植物群を先駆植物と呼ぶが、本種はその代表的な植物で、本州〜九州で見られる大型の多年草。高さは1.5〜2m以上に達する。周囲に雑草が生い茂り始めると、先駆植物の常としてその姿を消す。 葉は切れ込みがあり、形はキクの葉に似るが大きい。葉の裏や茎は粉をふいたように白っぽい。花は夏に咲くが、個々の花は小さく地味。花弁が無く、白い蕾を作るのは萼。萼の先が赤味を帯びきれい。 果実は長さ2cmほどで扁平。果序を振るとサラサラと良い音がする。 茎を切ると出る黄色の液は、アルカロイドの一種などを含み有毒。 名前の由来:茎の中が空洞になっていて竹に似ていることから「竹似草」。竹と一緒に煮ると竹が柔らかくなり細工しやすくなることから「竹煮草」等々諸説あるが、前者の方が一般的である。 |