日本全土の山地、あるいは高山の湿った岩の上などに生える多年草。根茎は短く、分枝しない。
根出葉には長い葉柄があり、葉身は5〜?cmほどであるが、それよりも幅の方がやや長い腎円形で5〜15裂し、縁に鋸歯がある。
葉にはふつう長い毛が生える。
花期は7〜10月。高さ20〜40cmの花茎を出し、数回分枝して集散花序をつくり白色花をまばらに開く。花弁は上側の3枚が長さ3〜4mmの長楕円形、下側の2枚が長さ6〜15mmの細長い披針形なので「大」の字に見える。上向きに咲く花では、花弁の長さに大きな差がなくなる。
雌蕊の黄色い柱頭の周りに、長さ3〜4oの雄蕊が広がる様にあり、先端の橙赤色の葯が目立つ。
名前の由来:花びら5枚の配置が、全体として「大」の字に見えることからこの名がつけられた。 |