全国の路傍や人家の周辺など身近にごく普通に見られる越年草。草丈は20cm程度。地下茎はなく、数本が株立ちになっている。全株黄緑色で柔らかい。茎は葉の基部の鞘に包まれている。葉は二つ折れになっており、断面はV字型である。時おり葉の縁が波打つようになる。 秋に芽生え、春から初夏にかけて花を咲かせる。花序は円錐花序で、花序の枝が横に広がるのが特徴の1つ。小穂は卵形、左右からの偏平な数個の小花からなる。 名前の由来:スズメは小さいことを意味しており、カタビラは裏地のない単衣(ひとえ)の着物を意味している。花をよく見ると、着物の襟のイメージにとれないことはない。 |