本州〜九州の山に多く、林縁などの半日陰になるような場所に自生する多年草で、いわゆる「野菊」の仲間。草丈0.3〜1m。茎先で少し枝分かれをし、初秋頃から茎頂に径1.5〜2cm前後の白色のキク型の花を皿型(散房状)にやや多くつける。舌状花は8枚から13枚くらいで、間隔は不ぞろいである。 葉は長い楕円形で互生。葉の先は鋭く尖り、縁には粗い鋸歯がある。葉に毛がほとんどないため、葉裏の脈が目立ち、ざらつかない。 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。四国には紫色を帯びるものが多い。 名前の由来:青紫色の花をつけるヨメナを小型にしたような草姿で、花色が白いので「シロヨメナ」となったようである。ヨメナについては、美しく優しげな花を咲かせ食用になることから、「嫁菜」の名がついたと言われている。 |