ヨーロッパ原産。明治時代以降、牧草として導入されたものが野生化した帰化植物。茎は地上を這い、葉は3小葉からなる複葉であるが、稀に4枚のものもあり、「四つ葉のクローバー」と言われ珍重される。
V字型の葉紋は、さく状組織の細胞が小型で短く、細胞間隔が大きいことが原因で、無紋に対して遺伝的に優性。
花期は4〜12月と長い。花茎を20〜30cm程伸ばし、先端に数10個の白い蝶形花が集まった2〜2.5cmほどの球状の総状花序となる。1つの花の寿命は短いが、下から次々と咲いていくので、見かけは長期間変わらない。開花前の蕾みは全部上向きだが、咲き終わった順に花柄が下向きになる。花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
名前の由来: 1846年にオランダから献上されたガラス器の箱に、クッションとして、本種の枯れ草が詰められていたことから。別名のクローバーは、ローマ神話の中で、ヘラクレスが持つ3つのコブの棍棒がラテン語でClavaと呼ばれていたのが語源。 |