山地の谷沿いや水分の多い傾斜地などに自生する常緑の宿根草。根生葉は多数ロゼット状につき、倒披針形で長さ5〜20cm。早春、広がった葉のほぼ中心部から、蕾が顔を出し、花茎が伸びつつ茎頂に数個の花を横向きにつける。6枚の花びらを持つ花がいくつも集まって丸くみえる。 花は紅紫色の一重がポピュラーであるが、変異が多くて濃淡に色幅が見られる。白花もあり シロバナショウジョウバカマとよばれる。 花茎は高さ10〜30cm、鱗片葉が数個つく。 葉は表面に光沢があって、やや厚みがあり、冬は赤みを帯びる。 花びらが変色してうなだれた後、さらに茎が伸び、果実は上を向くようになる。果実が熟すと殻が開き、糸くずのような種子が風で飛ばされてゆく。 名前の由来:花が赤いのを猩々(中国の伝説上の動物のこと)になぞらえ、根生葉の重なりが袴に似ていることから名付けられた。 |