ヨーロッパ原産の多年草で全国に分布している。通常は春に開花するが、生育期間中であればほぼ年間を通じての開花が可能である。直径4〜5cm程の黄色い頭状花が中空の花茎の先に1つずつ着き、総苞外片が外側にそり返るのが特徴。舌状花の花冠の先は5つに浅く裂ける。 花茎は株の基部より数本から10数本が出て10〜50cmほど伸びる。 日本に定着した本種は染色体を3セット持っており、正常な減数分裂ができず単為生殖で種子をつける。そのため極めて繁殖力が強い。 種子は茶褐色で長さ約5mmの白い冠毛を持つため、風による伝播が起こりやすい。葉や茎を切ると白いゴム質の乳液が分泌され、これによって虫に食べられるのを防いでいる。 名前の由来:タンポポについては諸説ある。茎を鼓のような形に反り返らせる子供の遊びがあり、江戸時代には「タンポポ」を「ツヅミグサ(鼓草)」と言ったことから、鼓を叩く音を形容した「タン」「ポポ」という擬音語を語源とする説が通説となっているが未詳。 ※環境省指定要注意外来生物 |