日本全土の低地〜山地の林縁に自生する、樹高5mほどになる雌雄異株の落葉小高木。樹皮は褐灰色で枝には楕円形の皮目が多い。
葉は互生。枝先に広がる長さ30〜60cmの奇数羽状複葉で、葉軸に翼があるのが特徴。小葉は3〜6対で縁には粗い鈍鋸歯がある。
花期は8〜9月、枝先の円錐花序に多数の黄白色の小花をつける。雄花の花弁はそり返り、5本の雄蕊は花からつき出るが、雌花の花弁はそり返らない。
果実は核果。直径約4mmの扁球形で、10〜11月に黄赤色に熟す。
日本のウルシ科の中では一番毒性が弱い。
名前の由来:昔、幹を傷つけて採れる白い汁を塗り物に使用したことから付けられた。
別名 フシノキ:葉にヌルデノフシムシの寄生による虫こぶを生じ、これを乾燥したものが生薬のフシ(五倍子)になることから。 |