皿ヶ嶺の植物図鑑 ヌカボ 科名一覧リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 イネ科
学名 Agrostis clavata ssp. matsumurae

日本全土の空き地や湿地などに生える、草丈40〜70cmの2年草。
密に叢生して株を作る。茎は細く分枝しない。
葉は幅3mm内外 長さ10cm余りの細い線形で,鞘と共にざらつく。
花期は5〜6月。茎頂に長さ10〜15cmの円錐花穂をつけ、花穂中軸の各節から2〜3個の細い花序の枝を輪生する。そこに付く小穂は1小花のみからなり、淡い緑色で多少紫色を帯びる。花序軸や枝に上向きの小歯があり、ざらつく。雄蕊は3個、子房に2個の花柱がある。
ヌカボ属には似たものが多数あり、小穂や小花も微小で、中間的な形を持つ個体など多数あり、同定は極めて困難である。
果実(頴果)は長さ約1oの乳褐色、腹部が窪む。
名前の由来:小穂が、玄米を精白する時に皮などが破けて生じる糠(ぬか)のように微細であることから「糠穂」と命名された。

6月
2015年6月中旬撮影   2015年6月中旬撮影



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