全国の河川の日当たりの良い水辺などに自生する、樹高1〜3mの落葉低木。新枝には軟毛が密生し、紫褐色だが、樹皮は暗灰色に変わる。
葉は互生。葉身は長さ7〜12cmの長楕円形で、裏には灰白色の毛が多い。先端は尖り柄はくさび形、縁には基部を除いて細かい鋸歯がある。
花期は3月。雌雄異株である。葉の展開に先立って前年枝に銀白色の花が咲き始める。花穂は円柱形。雌株の花穂は長さ2.5〜4.0cmで、先端が黄色っぽい短い糸のような雌蕊が付く。子房はほとんど無柄で、白い毛が密生する。雄株の花穂は長さ3〜5cmで柄がなく花を密につける。雄蕊は2個。2本の花糸は合着して1本となる。若い雄花序は葯が紅色なので、全体が紅色に見えるが、やがて黒色に変化する。
果実はさく果。成熟すると裂開して、綿毛に包まれた種子をだす。
名前の由来:銀白色の絹のような毛で目立つ花穂をネコの尾に見立てたことによる。別名:エノコロヤナギのエノコロは子犬のこと。 |