北海道から九州の山地〜亜高山帯に生える、樹高7〜10mの落葉高木。樹皮は、若い時期は淡褐色で楕円形の皮目があるが、成木になると暗灰色で浅く裂ける。材は堅く耐久力があり細工物に適している。
葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は9〜15枚あり、葉身は長さ3〜9cmの長楕円形で、縁には浅く鋭い単鋸歯あるいは重鋸歯があり、先は鋭く尖る。秋には鮮やかに紅葉する。
花期は6〜7月。枝先に複散房花序を出し、径1cm程の白い花を多数咲かせる。花弁は5枚で平開する。雄蕊は20本、花柱は3〜4本。
果実は6mm程の赤い球形で、集まって垂れ下がり、赤く熟して美しい。
名前の由来:「7回かまどにくべてもなお燃え残るほど燃え難い木」という説が一般的だが、それよりも、木炭として上質で火力が強く、これを作るには7日間炭焼き釜に入れておく必要があることから「七日かまど」と呼ばれ、それが変化したとみるのが正しい。
(上林森林公園に植栽されたもの) |