皿ヶ嶺の植物図鑑 ミヤマカンスゲ 科名一覧リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 カヤツリグサ科 
学名 Carex multifolia

 本州の中部太平洋側から九州の、落葉広葉樹林内や山間の谷間に生える、草丈20〜50pの常緑性の多年草。
根茎は太く短く、そこから多数の葉を叢生する。葉は幅約5〜8mmの線形で、質は硬いがカンスゲよりは柔らかく、縁のざらつきも弱い。
株の基部の鮮やかな赤紫色が、類似種とのよい区別点である。
花期は4〜6月。花茎は1つの株から多数出て、葉よりも短くて30p内外。先端の褐色の頂小穂は雄性。それより下の花茎から出る白っぽい側小穂は雌性である。
果胞は外に向いた尖った嘴があるので、穂全体としては棘々した感じである。
名前の由来:「ミヤマ」は深山。冬でも葉が青々として清々(すがすが)しいから「寒スゲ」との説があるが、多少無理があるようである。

5月 
 
2014年5月上旬撮影  
 
2015年5月中旬撮影   2015年5月中旬撮影



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