皿ヶ嶺の植物図鑑 ミツデカエデ 科名一覧リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 カエデ科 
学名 Acer cissifolium

北海道〜九州の温帯山地に生え、林道わきなどの水分に恵まれた比較的明るい場所に多い。樹高10〜15m、幹の径10〜20cmになる落葉高木。樹皮は灰褐色で全体的に滑らか。枝には茶褐色〜赤褐色、若枝に上向きの白い短毛がある。
葉は対生し3出複葉。葉柄は細長くて赤味を帯びる。小葉は長さ4〜8cmの卵状楕円形。葉質はやや薄く、両面共に毛が散生するが、特に裏の脈腋には毛が密生する。粗い不揃いな鋸歯を有し、先端は尾状に尖る。 
雌雄異株で花期は5月。葉の展開後に、長さ約15cmの総状花序が有花枝の先端から垂れ下がる。花は淡黄色。花弁、萼片、雄蕊はそれぞれ4個、雌花では雄蕊は無い。
果実は翼果で2.5〜3cmで7〜10月に熟し、翼は平行〜鋭角に開く。
名前の由来:「三手楓」の意で、葉が3枚セットになっていることから。「カエデ」は、葉がカエルの手に似ていることから「カエルデ」と呼ばれ、それが転訛したとされている。
日本固有種

10月
2014年10月上旬撮影



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