落葉のツル性木本で、高い木の頂まで届くほど長く伸びる。 花は春に咲き、細長い花穂を下垂させ基部に1〜3個の雌花と、穂先に向かって雄花を10数個つける。花弁はなく濃紫色のガク片が3枚あり、雌花のほうが大きく径1.5cmほどで、雄花は径5mmほど。 果実はバナナ型で長さ10cmほどになり、秋に熟すと縦に裂けて口を開く。内部には白っぽい果肉に包まれて多くの黒褐色の種子がある。 葉は、三つの小葉からなる掌状複葉。小葉の大きさは様々で、幅2〜4cm、長さ3〜6cmの卵型で、葉の縁には波型の鋸歯がある。 名前の由来:三小葉から「ミツバ」。果実が熟すとぱっくりと口を開けることから「開け実」が「アケビ」に転訛したという説が一般的。漢字名の「木通」は、ツルを利尿剤に用いることからであろう。 |