全国の落葉広葉樹林の林床や草地などに叢生する、草丈20〜40cmの多年草。茎には4稜があり断面が四角で直立する。無毛で刺はない。
葉は普通6枚(本葉2枚、托葉4枚)の輪生で3〜4段つき、葉の長さは1〜3cmの披針形で先端は尖り、縁に微毛がある。下部の葉は8〜9枚のものがある。乾くと黒変する特徴がある。葉は表面に光沢がある。
花期は6〜7月。茎の上部に集散花序を出し、径2〜3mmの白色花10数個をまばらに咲かせる。花冠は杯形で4裂し、雄蕊は4本。雌蕊は1本あり、柱頭は2つに分かれる。萼には長毛が生える。
果実は鈎状の長毛が密生した2分果からなり、熟すと黒色になる。
名前の由来:むぐら「葎」とは、生い茂る雑草のことで、6枚の葉が車の車輪のように輪生するところから「車葎」クルマムグラ。
※ オククルマムグラは、茎や葉の裏に刺状毛がある点、クルマバソウは、花が大きく、葉は乾いても黒くならない点で区別できる。 |