北海道〜九州の山野の草地や道端などにごくふつうに生える、草丈0.3〜1mの越年性の1年草。20cmほどのロゼット葉で越冬する。夏草が茂る頃になると花茎を延ばして高さ1m近くに生長する。
葉の先は尖らず、縁には鋭い鋸歯がある。 葉のつけ根には翼のある柄がある。 茎の上部につく葉は披針形で基部は茎を抱く。根際から生える葉はロゼット状で、花期には枯れる。茎や葉、萼など全体に黒っぽい剛毛があり、触れるとざらつく。
花は5月の終わり頃から咲き始め、枝を分けて晩春から、時に秋まで次々と花径2cmほどの花を咲かせる。頭花は黄色の舌状花だけからなる。舌状花の先は細かく切れ込む。総苞はやや黒っぽい緑色で剛毛がある。そう果は赤褐色で、冠毛は羽毛状。
名前の由来:さわると著しくざらつく手触りから、男性の髭(ひげ)を剃るという意味で「顔剃菜」から転訛したという説と、同じように髭(ひげ)を剃る「剃刀(かみそり)菜」から転訛したという説がある。 |