皿ヶ嶺の植物図鑑 コスミレ 科名一覧リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 スミレ科
学名 Viola japonica

北海道西南部〜九州の農耕地周辺や石垣などの半陰地に生える、草丈6?12cmの多年草。
葉は長い葉柄をもち、数枚を根生する。葉身は長さ2?5cmの長卵形〜長三角形で、葉先は尖らず基部は浅い心形。表面は粉っぽく白濁し、裏面はときに淡紫色を帯びる。縁には鈍鋸歯がある。
花期は3?4月。葉の間から長い花柄を立ち上げ、その先に径約2cmの花を横向きに開く。萼片は淡緑色。花弁は幅が狭く長さ1〜1.5p。白に近いものから紫紅色まで変化が多く、紫の筋があって、唇弁には特に著しい。距は長さ6〜8mmで細長く、毛が散生するものもある。側弁の基部の毛は、東日本で無毛のものが多いが、西日本では有毛が普通。
名前の由来:花の色や大きさはタチツボスミレよく似ているが、タチツボスミレの様には高くはないので「コ(小)」の名前が付けられたらしい。スミレは花の形が大工の墨入れに似ていることから。
※ タチツボスミレには茎があり、葉が卵状楕円形で葉先が鈍三角形状であること等から区別できる。

4月
2017年4月中旬撮影 2017年4月中旬撮影



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