東海地方以西〜九州に自生する、樹高は最大2m程の落葉低木。
若い枝は細く黒紫色を帯び、低木層の少ない谷筋の二次林など日陰に多く自生する。
葉は対生で葉柄がごく短い。葉身は長楕円形または楕円形で光沢があり、葉縁には荒い鋸歯。表面は濃緑色で光沢があり、裏面は淡緑色、両面とも脈上に毛がある。
5〜7月、枝先に散房花序を出し、両生花と装飾花1〜3個をつける。花びらに見えるのは装飾花の萼片である。装飾花の飾り弁は3〜5枚。
中央部には5枚の花弁を備えた両性花があるが、目立たない。
果実は約5mmの朔果で、熟すと下部が裂け、種子が散布される。
名前の由来：額アジサイのように装飾花があり、木のさまが空木にているから付いたガクウツギに似て、花が小さいことによる。
日本固有種 |
