本州〜九州の山野の日当たりの良い草地や河原に生える多年草。茎は直立し、上部で枝分かれして高さ40〜100cmになる。茎や葉は粉白色を帯びる。葉は対生し基部は茎を抱く。夏の終わりから初秋にかけて茎頂で枝を分け径5cm前後の淡いピンクの花を咲かせる。花弁は5枚で、先が細かく糸状に裂けているのが特徴。萼筒は長さ3〜4cmで、その下に3〜4対の苞がある。雄しべは10本、雌しべの花柱は2本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
別名・ヤマトナデシコ(大和撫子)。秋の七草の一つ。 名前の由来:河原に生えることが多く、また花の形や色が可愛いので撫で撫でするほど可愛い子にたとえて、河原の撫子つまり「河原撫子」と名付けられたそうである。 |