関東以西に分布する高さ8〜15mになる落葉高木だが、クスノキ科の高木で,落葉するのは本種のみである。 葉は互生し、葉の基部が鋭角に細長くなるのが特徴。若葉では毛が生え、次第に毛がなくなる。葉脈はうら面に隆起し、脈上と脈腋に淡褐色の毛がある。樹皮は,淡褐色で,小さな皮目が目立ち、老木になると不規則にはがれ落ちる。 雌雄異株。花は葉の展開と同時に開花。淡黄色の花で 花被片は6個。果実は液果で秋に赤く熟す。種子にはうずらのような模様がある。 名前の由来:成木となった時の木肌が鹿の子状に剥がれ落ちるため「鹿の子木」と呼ばれたものが、訛って「カノコギ」→「カナクギ」となり、さらに「の木(ノキ)」が付いたという説が有力。 ※ 似た名前だが、同じクスノキ科のカゴノキ(鹿子の木)の方が美しい。 |