中部地方以西〜沖縄の林縁に生える多年生のツル植物。地下茎は肥厚せず地中を浅く横に這う。
葉は互生し、葉身は長さ10p程で、掌状に大きく3、あるいは5〜9裂する。中央裂片の先は尖るが他の裂片の先は丸みがある。葉柄は長く、基部には1対の小突起がある。
花期は7〜8月。雌雄異株で、雄花序は枝分かれして多くの花がつく。雄花は上向きにつき短い花柄がある。花冠は直径約3mmで6裂し平開する。雌花序は葉腋から1〜2本が垂れ下がり、花がまばらにつく。雄花と同じ大きさで、いずれも橙黄色である。
さく果には軍配状の3翼があり 下垂した花序から上向きにつく。
名前の由来:葉の形がカエデに似ていることから。曲がった根茎から出るひげ根を腰の曲がった髭の老人に例え、長寿のしるしとして野老といい、正月の飾り物の一つとし、トコロと読ませた。 |