本州〜九州の山地の木陰などに生える草丈1m位になる多年草。茎は軟毛が密生し、中ほどで枝を分け横に広がる。葉は互生。根生葉は花の頃にはない。下部の葉は長さ20cm近くになるやや幅広の楕円形で葉先は三角形状で、ふちには不ぞろいの浅い鋸歯がある。両面とも軟毛が生え、裏面には腺点がある。茎につく葉は小さく10pほどで先はとがる。6〜10月に、それぞれの茎頂に径8mmほどの目立たない頭花をやや俯き加減につける。頭花は円筒形で舌状花はなく、淡黄色の筒状花だけである。頭花の基部には両端が細くなる細長い総苞片を数枚放射状 につける。果実はそう果(果皮が種子に張り付いている)で、長さ約3.5mm。 名前の由来:頭花が根本で曲がって下を向く様が煙管(きせる)の先の雁首(ここに刻んだタバコの葉を詰めて火をつける)を思わせることからこの名がある。 |