1科1種の日本固有種で、山地の谷沿いや明るい傾斜地などに多く生え、谷筋でしばしば群生しているのがみられる落葉高木で大きいものでは樹高15mに達する。両性花で葉の展開より早く開花する。花には花弁も萼もない。淡緑〜暗紅色の雄しべの葯が多数垂れ下がり、雌しべは短く、雄しべの花糸の基部に隠れて目立たない。果実は長い柄のある扁平な翼果、房状に垂れ下がり、風に乗って散布される。葉柄は長く、三角状の広卵で、鋸歯がところどころで角のように飛びでている。 名前の由来:樹皮の皮目がサクラに似ていて、開葉する前に、両性花の人目をひく花が房状になって咲く様子から命名された。 別名のタニグワは沢沿いなど谷に群生することから。 |