皿ヶ嶺の植物図鑑 ホソバコケシノブ シダ科名リスト 名前一覧リスト 図鑑TOP

科名 コケシノブ科
学名 Mecodium polyanthos

本州〜九州の山地の湿った岩上や樹幹に着生する、草丈15mmほどの常緑性シダ。根茎は暗褐色の細い針金状で横に長く這い、葉をまばらにつける。根茎の数か所から出る根には褐色の根毛が生えている。
葉柄はわりに長く、上部にはごく狭い翼がある。葉の細胞層は1層で薄く葉脈が見える。2〜3回羽状複葉。
葉身の形は長楕円形が普通であるが、大きさも含めて変異に富む。
羽片は互生し、卵状披針形で5〜15対つく。小羽片はくさび形に近い倒卵形で裂片の幅は狭い。
ソーラスは裂片の先端に出て、苞膜は二枚貝状で基部まで裂けており全縁。先端は丸いものから鈍く尖るものまで多くの変異がある。
名前の由来:コケシノブは葉が小さく苔のようで、形がシノブに似ることから付いた名前。本種はそれよりも裂片の幅が狭く、中軸に付く裂片の角度がかなり広いことから区別されて命名。

6月
2019年6月上旬撮影   左の写真のトリミング



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