本州〜沖縄の山地の林床などに自生する、樹高が4〜7m程度になる雌雄異株の常緑小高木。樹皮は淡褐色で滑らか、新枝は淡緑色。
葉は互生。長さ5cm前後の楕円形の葉が2列に水平に並ぶ。革質で表面には光沢があり、縁に浅い波形の鋸歯がある。裏面は淡い緑色。
花期は3〜4月、枝の下側に壺状の直径2.5〜4ミリの白っぽい花を下向きに数個束生する。都市ガスに似た独特の匂いを放つ。
雄花より雌花が小さく、花弁は黄白色で5枚あり、先端がわずかに紫色を帯びる。花弁の雌花には中心に1つの雌蕊があり、先端は3つに別れ、雄花には多数の雄蕊があり、中心に退化した雌蕊がある。
液果は直径4o程度の球形で、10月頃に紫褐色に熟し真冬まで残る。
名前の由来:似ているがサカキではない「非榊」という説。サカキに似ているから似サカキと呼ばれたとする説。サカキより小型なので「姫サカキ」→ヒサカキという説等々、諸説ある。 |